田んぼ物語 総集編

 

年長では実に8か月にわたって、お米が食べられるようになるまでの過程を自分たちで経験してきました。その様子はkokoromiの「田んぼ物語」でも随時お伝えしてきましたが、改めてその様子を振り返っていきたいと思います。

  

①たんぼづくり

年長に進級してすぐの4月、まず行ったのは田んぼづくり、田んぼの泥はとても粘り気があり、そしてちょっとにおいがあります…楽しむ子もいれば、嫌がる子もいましたが、みんなで石や枝を出したり、泥を混ぜて田んぼづくりを頑張ってくれました。

②田植え

そして田んぼづくりが終わると春休みからお世話をしてくれたお米の苗をみんなで植えました。

  

着々と稲が大きくなり…

  

9月には子どもたちの腰の高さほどに!そして稲の先にはぷっくりとお米が実り始めていました。

  

③かかしづくり

しかしその稲穂を狙って鳥たちが!ということでみんなでカカシも作りました。

名前は「カカシのかみさま」カカシの活躍もあってか、たくさん実った稲穂は食べられることなく残っていました。

  

④稲刈り

そして9月の末に収穫。年長の子どもたちはひとり一回は鎌を使って稲を刈りました。それでもまだまだ残っているので、外あそびの時間でやりたい子が何回も刈りにきたり、興味を持った年少や年中の子どももお手伝いをしてくれました。

そうして収穫出来た稲を乾燥させます。

  

⑤脱穀

稲についた米粒をとっていく脱穀の作業。この「千歯扱き(せんばこき)」に稲穂を挟み、引っ張るとお米だけがとれます。しかしこれだけでは完璧にとれずお米が残ってしますので、結局最後手作業でお米をとっていきます。

⑥もみすり

そしてこの作業が果てしない…お米にはもみ殻がついているのでそれをとっていきます。

  

こんなもみすり機を使っていくのですが、お米を穴に入れてハンドルを回していくと、下の切れ目かもみ殻がとれたお米が出てきます。

でももみすり機でとりきることができなかったもみ殻はすり鉢の中で、ゴムボールを転がしてとっていきます。

  

めくれたもみ殻とお米を分けるために、息を吹きかけます。そうすると軽いもみ殻は飛んでいき、そこに食べられるお米が残ります。この吹き加減が難しくて、弱いともみ殻が全然飛ばないし、強いとお米も一緒に飛んで行ってしまいます。

そうして外あそびの中で一か月を掛けて脱穀ともみすりを終えたお米がこんな感じ。これはまだ玄米の状態です。

  

そして収穫感謝祭の日に各クラスで精米機にかけました。子どもたちも興味津々。

  

5分ほどでこんなに真っ白なお米に!!子どもたちも「すごい!」「お米のにおい~!」と大興奮!

  

その後はお米を研いで

  

炊飯器にセット。蒸気でやけどをするんじゃないかと心配する程炊飯器にくっついてお米のにおいを嗅ぐ子どもたち。出来立てのお米も味見をしてみました。その後は自分たちでおにぎりを作っておいしくいただきました。その様子は収穫感謝祭の記事に記載してありますのでご参照ください。

 

そうしてたくさんの工程を経て、苦労して自分たちの力でお米を作った子どもたち。今でも給食の時にはふっと思い出すのか、「つくったおこめがいちばんおいしかったね~」なんて話す姿も見られます。しかしこんだけ苦労して作ったお米もみんなで分けると、子どものこぶしより小さいおにぎり一つぐらいでした。(これでも今年は大豊作でした。)あれだけ苦労したのに小さなおにぎり一つ。しかし普段はというと給食センターからみんながお腹いっぱい食べられるぐらいのお米やおかずが毎日送られてきます。そのことが当たり前ではなく、一生懸命食べ物を育ててくれる人、そしてそれを料理してくれる人と普段は見ることや感じることができないけど確実に私たちを支えて下さっている人たちにも目を向ける機会となりました。また限りあるお米を取り合うのではなく、みんなでおいしさや喜びを分け合う「分かち合う」ということも話し合い、その後に行った芋掘りで採れたお芋も「分かち合いしてあげる!」といって年中、年少の子どもたちにも分けてくれました。一つ一つの経験が子どもたちの心の成長へと繋がる、そう信じ、その場で終わるのではなく、また新しい気づい、成長へと繋げていくことができるよう、子どもたちと話し、考え過ごしていきましたです。

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