年長お米への道

先日の収穫感謝祭では年長さんはひとにぎりのおにぎりを頂きました。具はもちろん、味付けもないおにぎりをみんな美味しい!と噛み締めて食べていました。というのも、年長さんは育てるのはもちろん、食べられるようになるまでも、根気よく作業をしました。そんな年長さんのお米が食べられるまでをご紹介!(遅くなりました!)

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まずは、5月に泥あそびをしながら、みんなで田んぼを耕しました。

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そして5月の下旬。お部屋でひとり1カップずつ大切に育てたお米の苗を植えました。

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夏にはお米が青々と茂り

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9月に収穫。いやーできたできた!とならないのがお米づくり。

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毎朝、おひさまテラスには、お米コーナーが設置。

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これなんだかわかりますか?まずは「千歯こき」で稲からお米をとる脱穀。稲を歯の間に挟んで、勢いよく引くとお米がバラバラととれます。

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年中さん、年少さんも興味をもってお手伝い。日に日に多くなっていくお米。

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そしてお米が全部取れたら、次はお米の皮(もみがら)をとるもみすりの作業。もみすりには園長先生お手製のもみすり機を使います。筒の上にある穴からお米を入れ取っ手をもってぐるぐる回すと、お米ともみがらに分かれて出てきます。でも少しずつしかもみすりができないので、何日にもわたって少しずつ、もみすりをしました。この作業がとっても大変…

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そして全てのお米のもみすりが終わると、ピロティーにこんなマシーンが。これは「とうみ」。上からお米を入れ、ハンドルを回すと、風の力でお米ともみがらを選別してくれます。

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お米は下の受け口から出てきて、もみがらは風に押され横から勢いよく飛んできます。

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ちょっと写真では見づらいですが勢いよく飛んでくる籾殻に子どもたちも大興奮!

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この作業も何日かにわたって子どもたちが交代して行ってくれました。そしてこれで全行程が終了!で・す・が…

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選別したお米の中にはまだ籾殻がついたものがちらほら。これが入っていると、食べた時にがりっとして美味しくない…ということで、ここからは手での地道にな作業。小さな小さなお米をよく見ながら手で選別をしていきます。

と、とってもたくさんの工程と日にちを費やして、収穫感謝祭のおにぎりへと繋がりました。そして収穫感謝祭での小さなおにぎりを見て、「え!こんだけなの!?」はこれだけ大変な思いをしたのにこれだけしか食べられないんだね。食べ物を作ることって大変なんだね。という話につながります。そう考えると私たちは普段、当たり前のように食事をしていますが、その影には一生懸命育ててくれている人、作っている人がいるという気づきにつながると思います。その気づきが感謝の気持ちとしてつながるように過ごすのが収穫感謝祭でした。自分たちが実際に経験して年長にとっては感じる事がたくさんあったのではないでしょうか。ただ大変だったね~、おいしかったね~だけではなかった今回のように、生活のなかで子どもたちの成長のキッカケはたくさん詰まっていることと思います。そんなことを意識し、年長ではこれからもたくさん話をし、実際に経験し、みんなで過ごしていきたいと思います。

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