ありがとうのかたち~花の日~

6月の第2週目の日曜日は花の日。花の日は、およそ150年ほど前、アメリカのマサチューセッツ州チュルシイ市にある教会のレオナルド牧師の提案が起源で、子ども中心の集会を行ったのが始まりだそうです。

井上幼稚園でも6月10日を花の日として子どもたちと神様や、地域の方々、身近な方などに感謝の気持ちを伝えました。

朝から役員さんが準備をしてくれてました。本当にありがとうございます。子どもたちが持ってきたお花を受け取り仕分けします。

   

  

乳児はお家の人に渡します。自分でデザインしたペットボトルに台座をつけて、今日はそれにリボンをつけ、お花を生けました。

    

リボンが出てくるのがおもしろくて、どんどん引っぱります。隣で見ていた子もこっそりまねします。ちょっとあそんでみたけど、選んだリボンを先生が丁寧に結んでくれるのをじっと見たり、完成した花瓶を嬉しそうに眺めます。

  

選ぶってなると子どもたちの個性が顕著に表れるような気がします。同じ花を選んだり、色で選んだり、形にこだわったり、その子らしさが表れます。

     

  

のいちごぐみの子も自分でちゃんと選びます。「ありがとう」と言葉にするのは難しいかもしれないけど、自分で選んだお花はきっとお家の人に「ありがとう」の気もちを運んでくれます。

  

幼児は花の日礼拝をおこないました。各クラス放送での礼拝になりましたが、花の日を知り、「ありがとう」について考え、お祈りをします。

  

礼拝後、フラワーアレジメントを作っていきます。一本一本丁寧にオアシスにいけていくのですが、自分の番が来るとちょっとドキドキ。終わるとふーっと息を吐く。それだけ真剣なのが伝わってきます。きっと一つ一つに気もちが込められているのでしょうね。年少はいったい何ができるのか?そんなワクワク感もあったのかもしれません。できあがった物を見て、「わー!!」と目を輝かせます。

         

花を持っただけでも嬉しい気もちになります。そして完成した後に子どもたちの目の届くところにあると、図鑑を持ち出して同じ花がある探し始める子も。フラワーアレジメントを作るだけでなく、花に触れたことで、学びになり、あそびになっていきます。

  

できあがった花束を年中と年長は地域の方に届けます。届け先と手紙の内容を子どもたちと話し合って決めてきました。うぐいすぐみはいさとスポーツクラブに届けます。ハッピーデイなどで利用するグラウンドを貸してくれる方々に感謝の気もちを伝えます。

  

ひばりぐみはコノミヤへ。数あるスーパーの中でも子どもたちにとって一番なじみがあったのでしょうね。「ありがとう」を届けに行ったのに「ありがとう」が返ってきました。

  

めじろぐみは北消防署へ。人を助ける仕事は子どもたちにとって、かっこよく見え、憧れなのでしょうね。

  

くるみぐみは猿投台交番でしたが訪問することができず、オンライン中継しました。直接会えなくても子どもたちの気もちを届けました。

  

くすのきぐみは給食を作ってくださっているトフスの方に。訪問ができず、11日に配達の方へ渡します。当日に渡せなかったぶん、子どもたちの伝えたいという気持ちがより一層、高まったように感じます。

  

やまももぐみは豊田市自然観察の森へ。自然に囲まれて過ごしているからこそ、自然を守り大切にしてくれている方に届けたい。子どもたちの素直な気もちを伝えます。

  

年少は身近な人に感謝の気持ちを伝えます。職員室の先生、フリーの先生、バスの運転手さん、そして園長先生。大きい子たちのようにそろって言葉にするのは難しくても、そこはちゃんと担任の先生がありがとうを伝えてくれます。そして一緒に踊ったら、子どもたちの嬉しいや楽しいという気もちがしっかりと伝わってきました。

            

ありがとうって簡単なようで難しい言葉のように感じます。でも子どもって本当に素直で心から想ったとき自然と「ありがとう」と伝えているような気がします。当たり前のことなのかもしれませんが、その当たり前が意外と大人の方ができなかったりします。いろな感情が邪魔をしてその一言が言えなかったり、うまく伝えられなかったりするのではないでしょうか。子どものその素直さや純粋なところは本当に見習わなければなりません。子どもは大人をよく見ています。ちゃんとした「ありがとう」をしていかなければならないと改めて感じます。言葉だけでなく「ありがとう」にはいろいろな形があり、今回の花の日は花束を渡して感謝を伝えました。これも一つの形です。そこに"心"があれば気もちは相手に届きます。それを子どもたちが一番感じたのではないでしょうか。

14