(保育のウラガワ)学びの時

今日は職員研修を行いました。長期休暇も保育があるため、なかなか職員が一堂に会して研修を行う機会もなくなってきたので、今日は登園のご協力もあり多くの職員が集まって研修の時を持つことができました。ご協力ありがとうございました。

そして研修の前にまずは5年、10年の勤続職員の表彰をしました。

  

感謝と共に、これからも長く働いていける職場環境を整えていけたらと考えるばかりです。

そして午前中の研修はかがやき智子先生による「職場の相互理解について 共通理解を得る」という題でお話をいただきました。井上幼稚園もこども園化して6年。職員数も増え今では50名弱の職員が働いています。それぞれ役割や立場も違えば働き方も違うため、改めて職員が気持ちよく働いていける職場環境を作るためには、人間関係は特に大切にしていかなくてはいけない要素です。そのため、違いに気付き、認め、受け入れたり、といったことの大切さを講演の中で改めて感じることができました。

  

また最後には全員で輪を作り、講演をふまえての感想や気づきを発表し合いました。それぞれの思いを主張することも、それを聞くことも日常の中ではなかなか叶わない部分もあるので、こうしてたくさんの声を聞くことができたのはとても良かったように感じます。

そして午後からは「保育のデザイン研究所」の川辺尚子先生より「保育の中で写真を撮る ~その意味と活用~」という題でお話をいただきました。

昨今保育の世界では「ドキュメンテーション記録」というものが浸透しつつあります。今までは保育の記録と言えば文字のみで書き記すものが主でしたが、このドキュメンテーション記録の大きなねらいとしては「保育の見える化」だとよく言われています。文字だけではなく、写真を主として記録をすることで、その時の子どもの姿や情景を読み取ることができ、当事者でなくても、その場面を「見る」ことができます。そのように保育を「見えるように」することで、保育者同士で連携をしたり、子どもの姿を元にこれからの計画や準備に繋げたりといったことに役立てることができます。また保護者とも見ることができない園での様子を共有することができます。(ブログやkokoromi、連絡帳もドキュメンテーション記録の一種と言えます。)

井上幼稚園でも職員室の誰にでも見える所に掲示をし、共有をしていますが、いまいち活かしきれていないのではという課題もあったため、今回はドキュメンテーションに関する研修を行いました。

  

講演だけではなく、自分たちも保育の一場面を切りとり…

実際にドキュメンテーション記録を作って…

  

見せ合いをして学びを深めました。今までは職員間で共有するだけだったので、これが保護者や子どもにも掲示をしたり、保育の中でも活かしたりしていけたらと考えています。

子どもたちが日々、いろいろな経験の中で学び、育つように、私たち保育者も答えがない保育という中で、子どもたちと一緒に育ち合う存在でなくてはならないことを改めて感じました。この学びをこれからそれぞれの形で保育に繋げていけたらと考えています。こうした学びを持てたことに感謝です。2名の講師の先生もありがとうございました。

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