いままでのすべてにありがとう

年長さんはいよいよ卒園まであと2日。子ども同士でそんな話をする姿もありますが、まだまだ実感がわかない様子もみられます。明日は半日ですし、その次はもう卒園式。あっという間の2日間だとは思いますが、たくさんの思い出を作って、悔いなく卒園していって欲しいと願っています。

そんな年長さんでは今日は地域の「あかね医院」さんから助産師さんが来てくれて、「いのちの授業」をしていただきました。

いのちの授業とは、いのちとはどんなものか、みんながどうやって生まれてきたのか、を考える時間です。そんなちょっと難しい内容を、助産師さんたちが、子どもたちにもわかりやすく、そして楽しく考えることができるように話をしてくれました。

  

お腹の中にいるときの胎児の大きさを月齢ごとにならべて実際に子どもたちが抱っこしてみます。

  

こんな手のひらに乗る大きさだったのが、生まれる頃には抱えられない大きさに!お腹の中でこんなに成長するんだね!

  

そしてこれが赤ちゃんの一番最初。黒い紙の真ん中の点、見えますか?みんなも最初はこんなにちっちゃかったんだって。

他にも、クイズでは「あかちゃんはお母さんのお腹の中で、おしっこをするか?」とい問題に「するわけなじゃん!」と答える子どもたちとはうらはらに、正解は「する」ということを知り驚き!

  

そんな話をしていると、あかね医院にお腹の大きな妊婦さんがやってきました。もう赤ちゃんが生まれるようです。そこに駆けつけておばあちゃん。慌てて幼稚園で園長のお仕事をしているお父さんに電話することに。

  

電話を聞いて慌てて駆けつけるお父さん。あぁ~間に合って良かった。

  

いよいよ生まれそうなところで、子どもたちもお手伝いに駆けつけてくれました。応援をしながら、必死でお母さんをうちわであおいであげています。(迫真の演技に大人もちょっとどきどきしてしまう程。さすが!)

みんなの応援もあり、とっても元気なあかちゃんがうまれました!

そして最後はみんなが頑張ってうまれてきたことを再体験。産道体験をしました。

  

産道にみたてた狭いトンネルを通って無事お母さんのもとに生まれられるかな?

  

産道に入るときは反対側のお母さんめがけて「うまれるよ~!」「いくよ~!」と合図をします。ちょっと照れもある子どもたち。しかしトンネルをぬけてお母さんにギュ~としてもらう子どももも保護者の方もどっちもとってもいい笑顔!うまれてきた喜びを再体験している様子がみらめました。

    

  

双子ちゃんはもちろん一緒にでてきます!

     

普段から、いろいろな自然や、たくさんの生き物と関わる中で、命の大切さを感じている子どもたち。しかし今日はこうした命の話やうまれてきたときの話を聞いて、今まではあまり感じていなかった「自分自身の」命の大切さ、そしてうまれてこれた喜びを感じる事ができる時間になったのではと思っています。

卒園式でも歌う年長さんの歌の中に「いままでの全てにありがとう ぼくは忘れずにおおきくなっていく」という歌詞があります。その歌詞の通り、日々の礼拝の中でも神様やたくさんの人や物によって育ててもらっていることを改めて覚え、感謝の気持ちを持つ気持ちが育まれていることを感じています。卒園を間近にし、今までの成長を感じる今だからこそ、命の授業を通して感じること、考えさせられることが子どもだけではなく、保護者の方もあるのではないでしょうか。今日の気づきを忘れず、感謝の気持ちを持って、自信を持って育っていってくれることを願っています。是非おうちの方でもお話をしてみてください。

そして最後になってしまいしたが、いつもこの時期に命の授業をしてくださるあかね医院さん。話しだけではなく、クイズや物を見せてくれたり、実際にさわってみたりと子どもたちでも楽しく、わかりやすいように話をしてくださいます。本当に感謝です。ありがとうございました。

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