(きいちご)しんぶんあそび!

実習生さんが一日実習で「新聞あそびをしたい」ということで、3日間かけて計画を練りました。初めて書く指導案に不安を感じているものの、しっかりと子どもたちの姿や発達を捉え、新聞遊びでやってみたいことを明確にしていました。

①子どもたちが新聞紙をお布団のように見立てて遊べるように

②新聞紙を丸めてボールのように投げて楽しめるように

③ちぎった新聞紙を集めて紙吹雪のようにして楽しむ

その思いや願いをどのような形にすればよいのか環境設定に悩み、一緒に設置しながら考えていきました。そして14人の子どもたちが楽しめるだろう環境が完成しました。

後から子どもの姿に合わせて、いろいろと出せるように倉庫にしまって、子どもたちと新聞紙が対面しました。

子どもたちのあそぶ手が止まりません。どんどん遊び方を考え工夫したり真似したり、新聞遊びでもいろいろな遊びが展開されています。

そこで大切なのが保育者という人的環境です。子どもたちが気づいたり、発見したり、解かったり、そんな時に保育者から「ヒラヒラ落ちるね」「温かそうだね」等、子どもたちの言葉、姿をしっかりと認めていくことで、その子の物になっていきます。そして始めてから40分ほぼ全員の子どもがずっと新聞紙とあそんでいました。

最後は全部の新聞紙を集めて盛大に楽しみました。この時点で始めて50分が経過しており、2人の子どもが最後まで遊んでいましたが、紙吹雪をしていると全員戻ってきました。面白そうなことには敏感な子どもたちです!

何度も何度も「もういっかい!」とあそんでいましたが、袋を用意すると子どもたちはすぐさま詰め始めました。そろそろ片付けだという事をお腹も教えてくれたのか、満足するほどあそびきったのか、あっという間にきれいになり、何も言わなくても手を洗い食卓へと向かっていきました。

雨の日の定番である新聞紙あそび。どうしたら「おもしろい」あそびになるのかを一生懸命に考えました。想像もつかないなかで始まりましたが、あそびは全部子どもたちが教えてくれました。「子どもを見る」という経験をこれからも積み重ねていってほしいです。そして私たちにとっても学びの時間となりました。

 

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