(きいちご)ぼくの絵、わたしの絵

随分と前(4月ごろ)に大きな紙にクレヨンを使ってを楽しみました。今回その作品にえのぐを使って上書きを楽しみました。どうしたら子どもたちがえのぐを楽しめるのか?道具は?環境は?様々なことを保育者同士で考えながら準備を進めました。

一番大事!な時もありますが、この準備がしっかりなされているかで、子どもたちのあそびも変わってくると思っています。子どもたちがこの環境とどう向き合い、対話をしていくのが楽しみです。

どれにしようか・・・迷っちゃう!この時間で子どもたちの頭の中では様々なイメージや世界、表現がフルスピードで巡らされているのだと思います。手にしてからの子どもたちの行動に迷いがありません。

 

みんながみんな、絵の具が好きなわけではありません。中には汚れるのが嫌だと思う子もいます。そんな時に間接的に触れられる道具があると「ちょっとやってみようかな」と思えることもあります。でもあそんでいるうちにそんなことも忘れて楽しんじゃっています。

  

「まぜたらどうなる?」「ぬるぬるしてる・・・」子どもたちの疑問や不思議さはあそびになって、試したり、発見したりとあそびが探求して、芸術が生まれていきます。

 

ご飯の良い臭いがする頃、自然と子どもたちの手もとまりはじめ、やりきった表情をうかべながらシャワーへと向かいます。"満足いくまであそぶ"というのはこういうことなのだと子どもたちの姿に教えられます。子どもたちが表出した作品はその日のうちに保護者の方が見える場所へとはりだします。子どもたちのおもしろさ、楽しさを、作品を見ながらお家の人と分かち合える、そんな空間で何とも暖かく優しい時間が流れていきます。

用意したのは実は紙だけではありません。実は2枚ほど布が混じっていました。子どもたちはその違いにうすうす?気がついていながらも絵の具を楽しみました。そうしてできあ上がったものが・・・

ハッピーデ―のオープニングセレモニーに!子どもたちは自分たちが作ったものだと気がついていないかもしれませんが、子どもたちの作品がみんなに見てもらえるのは嬉しく思います。

― お・ま・け ―

子どもたちのことを考えながら、そして初めての絵の具活動にドキドキしながら、遅くまで準備をしてくれた先生たち。この準備があってこそ、この子どもたちの姿があったのです。もちろん課題もあります。活動だけでなく準備にも携わり、何がどのように大切なのかを私たち保育者も学びながら"子どもの利益"を考えていきたいです。

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