収穫感謝祭がありました

いつもはあんなにも賑やかな外あそびの時間。今日はとっても静かです。

というのも、今日は井上幼稚園の収穫感謝祭。全クラス保育室にて豚汁をつくる準備をしていました。

年少では各クラスで育てていたもやしの豆取り。小さな豆からこんなに大きく育ったね!

  

また包丁では難しいこんにゃくをみんなでちぎってくれました。

  

年中から包丁を使って、野菜を切りました。先生の話を聞いて頑張って切ります。顔がとっても真剣です。

  

年長も野菜を切っていきます。「やりたい!やりたい!」とみんな積極的に切ってくれて、たくさんあった野菜もあっという間に切れてしまいました。

下準備が終わったところで、みんなでつながるーむに集まって礼拝をしました。

  

いつもの誕生会の礼拝とはちょっと違い、前にはいろいろなお野菜が。どんなものがあるのかな?手に持って見せると元気に「かぶ!」「にんじん!」と答えてくれる子どもたちでした。「収穫ってなにかな?」「お野菜がとれること」「感謝ってなにかな?」「ありがとーの気持ち」。日々の礼拝の中で、いろいろな事を話しながら過ごしてきました。今日が子どもたちの感謝で溢れる一日となることを願って礼拝の時間を持ちました。

  

そして礼拝が終わると、いよいよ豚汁作りです。切った具材を外の大鍋に入れにいきます。すると早速自然と、火の番をしてくれていた運転手さんに「ありがとー!」なんて声が聞かれた事はとっても嬉しかったです。

  

具材を全部入れて後は煮込むのを待つばかり。年中、年少の子どもたちは外あそびをして待ちました。

 

一方の年長は各クラスにて自分たちで豚汁を作りました。完成が待ち遠しくて、一時も鍋から離れようとせず、様子を見守る子どもも。そして年長ではもう一つ食べるものが。おたよりで毎月お伝えしていますが、4月から小さな種もみからお米を育てた年長の子どもたち。数々の困難(主にビックに食べられる…)にもめげず収穫から、脱穀、籾すり、精米と自分たちで行いました。

  

そんなお米の完成の瞬間。「わぁ~!!」と自然と声が溢れます。「優しいにおいがする~♪」なんて声も。(どこからそんな素敵な言葉が出てくるの!?)

そしていざ年長みんなで分けてみると…

「え!こんだけ!?」そうです。おにぎりにもならない大きさ。苦労して作ったお米がこんだけしかないんだね。そんな経験から、いつも食べ物があることが当たり前ではなく、一生懸命育ててくれる人がいること、料理をしてくれる人がいることを改めて感じていって欲しいと願っています。こんな少しのごはんでも食べてみたら「おいしー!」「もちもちする!」と味は格別だったようです。また「年中さんたちにも分けてあげたいな」なんてとっても優しい声も。

  

自分たちで作った豚汁は格別!とってもいい笑顔で友だちと楽しく、おいしく豚汁とおにぎりをいただきました。

  

  

おかわりがどんどん進んで……

えぇ!!あんなにたくさんあった豚汁が空っぽに!年長3クラスとも鍋になみなみあった豚汁がどのクラスもごちそうさまの時に空っぽになっていました。

そして年中は外で、年少は各保育室にてみんなで作った豚汁をいただきました。

  

天気がとってもよくて、気持ちよかったね!年中の子どもたちも何回もおかわりをして豚汁を楽しみました。

  

年少の子どもたちもお腹がポンポンになるぐらいおかわりをしていました。普段は野菜が苦手で全然食べられない子も、「食べてみる!」と自分から食べてみるなんて嬉しい姿もちらほら。ありがとーの気持ちを持って食べられたのではないでしょうか。

職員室の先生たちも美味しくいただきましたー!ありがとね~

礼拝の中で年長の子どもたちがとっても素敵な讃美歌を歌ってくれました。それをご紹介します。

「わたしたちの たべるもの」

1.わたしたちのたべるもの たんぼのおこめもおやさいも

ひかりをおくり あめをふらせ そだててくれたのはかみさま

かんしゃしましょう かみさまありがとう

 

2.わすれちゃいけないそれは つくってくれたひとのこと

つちをたがやし たねをまいて だいじにそだててくれました

おひゃくしょうさん ありがとうありがとう

 

3.だいじなこのしゅうかくは わかちあっていただくもの

そらをひとりじめ できないように みんなのものだよたべものは

わかちあいましょう かんしゃのこころで

 

たぶん、毎年収穫感謝祭の記事にこの讃美歌の歌詞をのせていると思います。それぐらい、私たちが子どもたちに伝えたいことが詰まった大切な讃美歌だと考えています。「作ってくれた人に感謝する」「みんなで分かち合う」「食べられることが当たり前だと思わず感謝する」…文字にしてしまえば当たり前のことかもしれませんが、改めて問われると、私たち大人でも忘れがちになってしまうことではないでしょうか。こうした経験を重ねる中で、ゆくゆくは食べ物に限らず、他人を思いやり、感謝の気持ちを常に持つ優しい心を育んでいく材料になってくれることを信じています。しばらくは各クラスでの礼拝にて話をし今日の経験を深めていきたいと思います。

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