いろいろ生き物

ビオトープとは…生き物たちのすみか、繁殖の場など生息に必要な空間、環境のこと。幼稚園ではそうした環境を意図的に設け、いろいろな生き物を呼び込む活動をしています。そんなことで、幼稚園にはいろいろな生き物が顔をだしたり、定着して生活をしたりしています。

北門横にあるツツジの木。綺麗なつぼみが膨らみ、後は咲くのを待つばかりです。しかしよ~くみてみるとこんなところにも生き物が。

いろいろな大きさのカタツムリ!なんと全部で11匹!こんなにいるのもすごいし、これを見つける君たちもすごい!

  

しばらくすると、そんなツツジの横のデッキでは何やら子どもたちが集まっていました。覗いてみると…

あぁカタツムリの図鑑を見ていたのね。そして最後のカタツムリの成長の過程のページをみんなで見ていました。何をそんなにみているのかというと…

えぇすごい!!!!本のイラストと、同じ大きさのカタツムリたちが並べられていました。絵だけではなく、実物でも成長の過程を見ることができました。

大きさ順に並べていたのはそういうことだったのね。

そして先日はあまり見ない生き物も間近で見てみた子どもたち。

  

フェンスに登って幼稚園のとなりの通路を覗いている子どもたち。よ~く見てみると…

コウモリが道端に落ちていました!!子どもたちも見たい!ということで見せてあげると

「みみがねこみたい!」「目がけっこうかわいい!」「あ、ないたよ!」など興味津々でのぞいていました。新しい発見がたくさんある出会いでしたね。それにしても、どこかにぶつかったのかな?お腹がすいたのかな?あそんでたら朝になっちゃったのかな?とりあえず子どもたちが触れない植木の影にそっとおいといてあげました。無事におうちに帰ることができるといいですね。

 

そんなことで、飼育している生き物とは別でも、いろいろな生き物との出会いがある井上幼稚園。日々子どもたちは生き物探し、虫とりに精を出しています。そんな中で、園庭での約束のひとつ。「つかまえたものは、元の場所に返してあげる」というものがあります。一生懸命探してやっとつかまえた生き物、逃がしてしまいたくはないですよね。その気持ちはよくわかります。しかし子どもたちには「みんなにもお家があるように、生き物にもそれぞれのお家があるね。みんなは家に帰れなくなったらどんな気持ち?」とよく話をします。理屈ではそうでも、子どもとっては心から理解することは難しいと思います。しかしそうした関わりを重ねることで、最初は言われるから戻していた子どもたちが、年中、年長へと成長していく中で、「かわいそうだから戻してあげてね!」と年下の子どもたちに声をかけている姿をよくみかけるようになりました。最初は難しいかな?無理かな?と思うことでもその積み重ねの中で、確実に成長している子どもたち。これからの園庭でのいろいろな生き物との出会いの中で、心の成長が見られることを楽しみにしています。

 

 

 

 

「お・ま・け」

コウモリさんを植木のしたに置いた後に、「あ、違う生き物がいた!」「えーなになに!!」と盛り上がる子どもたちに見せたものがカタツムリ。それを出した時の「さぁーあそびにいこー!」と興味なさそうにあっという間にさって行く子どもたちて…

カタツムリさん、なんかゴメンネ…そっと元いたところに戻しておいてあげました。

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