収穫感謝祭がありました

先日幼稚園で収穫感謝祭が行われました。

収穫感謝祭とは、収穫をくださった神さまに感謝をする日です。神さまは私たちにたくさんの恵みを与え、私たちの生命を保ってくださいます。毎年幼稚園では礼拝の中でそのことに感謝し、この季節ならではの様々な秋の実り(野菜や果物)があることを知り、みんなで感謝の時を持ちます。

  

そして、みんなでとん汁作りをします。大きなはそりで作るとん汁は約300人分!今日は職員、子どもたち、それぞれにできることをして、とん汁作りに参加します。

  

年少は育てたもやしとこんにゃくちぎり

  

年中は野菜切り

  

年長は各クラスでとん汁を作ります

  

  

途中年少から年長のとん汁に入れるもやしとこんにゃくのおすそ分け。みんなの力が積み重なって、美味しいとん汁ができていきます。

  

とん汁にそれぞれが切った野菜を入れに来ると、自然と子どもたちから「おいしくなぁ~れ、おいしくなぁ~れ!」のおまじないが聞こえてきます♪

  

そして待ちに待ったとん汁の完成!蓋を開けると、自然と子どもたちから「うわぁ~♪」と大歓声が上がります。

  

さぁおまたせ!みんなで力を合わせて作ったとん汁のお味は…?

  

  

「おいしい~!」「これならいくらでも食べられちゃう!」

普段は野菜が苦手な子も、自分たちで作ったとん汁は格別!おかわり!と完食してくれました。

今年はきいちご組もとん汁を食べました。エプロンや口の周りを茶色くして(味噌色にして)美味しくいただくました♪とん汁があるから今日の給食は豪華だね!

  

   

さらに年長は4月の小さな種もみから大切に育ててきたお米を収穫し、脱穀・もみすりを機械ではなく、外あそびの中で自分たちでひとつ一つ手作業で行いました。

  

そしても苦労してもみすりをしたお米はまだ玄米でちょっと茶色い状態なので、精米機で精米をしていきます。スイッチを入れると小さな機械の中で渦を巻いて回るお米に興味津々でのぞき込む子どもたち。

ものの5分ぐらいで精米機が止まりのぞいてみると…「おこめがしろい!!」と子どもたちも変化に気づき感動の声が上がりました。

   

そのお米を丁寧に洗いいざ炊飯器へ…

  

炊きあがりには子どもたちが炊飯器をのぞき込み「いいにお~い!!」「おいしそう~!」と大興奮!しかし炊けたお米は一クラス一合。85人で作ったお米は全部でたったの三号にしかなりませんでした。

お米を収穫した時から、その都度取れたお米の量を年長みんなで共有してきたのですが、脱穀したお米がもみすりをして皮が取れてくにつれ、どんどん量が少なくなり「えぇ~ねんちょうのおこめこれだけ!?」と驚く子どもたちでした。しかしあれだけ苦労して育て、自分たちで食べられるようにしたお米もたったこれだけしかとれないということは…普段食べているあんなにたくさんのお米は食べられるようになるまでにたくさんの人たちが頑張ってくれたおかげで自分たちが食べられるということを知った子どもたち。収穫感謝祭を迎えるにあたって、子どもたちと礼拝の中で話をすると自然と「つくってくれた人にありがとうする」なんて嬉しい声が。ただ「育てた」⇒「おいしい!」だけではない大切な学びが伴うお米作りの経験となりました。

更に、ひとりスーパーボウル程度のおにぎりだったのですが、分かち合いということで、職員室の先生にもおすそ分け。目の前で食べてくれた園長先生が「もっちもちでおいしい!」と言われた時の、子どもたちの嬉しそうな、そして誇らしそうな表情がとても印象的でした。

さて、最後に年長がうたっている讃美歌をご紹介します。(何年目だろう…?たぶん毎年収穫感謝祭の記事でご紹介させていただいています。

「わたしたちのたべるもの」

♪わたしたちのたべるもの たんぼのおこめもおやおさいも

ひかりをおくり あめをふらせ そだててくれたのはかみさま

かんしゃしましょう かみさまありがと

 

わすれちゃいけないそれは つくってくれたひとのこと

つちをたがやし たねをまいて だいじにそだててくれました

おひゃくしょうさん ありがとうありがとう

 

だいじなこのしゅうかくは わかちあっていただくもの

そらをひとりじめできないように みんなのものだよたべものは

わかちあいましょう かんしゃのこころで

 

この讃美歌には収穫感謝祭を通して、子どもたちに感じてほしいこと、考えてほしいことがすべて詰まっていることと思います。「食べ物がたべられることに感謝する」当たり前のことですが、私たち大人でも、ついつい忘れがちになってしまうことではないでしょうか。食べ物を与えてくださる神様、作ってくれた人、料理してくれた人、いろいろな人に支えられながら生きているということを改めて感じ、考える良い機会となりました。こうした経験を通し、食べ物に限らず、たくさんの感謝と愛であふれるそんな子どもとして豊かな心を育んでいってほしいと願っています。ちょっと大きな願いになってしまいましたが、こうした経験の積み重ねが必ず子どもたちの心の成長につながる…そう信じ、子どもたちと過ごし、話をしていきたいと思います。

 

<お・ま・け>

年長は部屋で自分たちのとん汁を作ってはいるけれど…

やっぱり外で作っているみんなのとん汁も気になる…年長さんなのでした♪

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